防災対策ブログ

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地震に遭う確率が高いのは自宅?職場?地震が起きる時間帯を検証

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地震に遭う確率が最も高い時間帯

地震の防災対策を考える上で「何処に居る時に地震が起きることを想定するのか」を考えることは非常に大切です

地震に遭う確率が高い場所が分かれば、その場所に優先的に防災グッズを備蓄するなどの対策を考える参考データになります。

そこで今回は過去に起きた地震のデータを元に地震が起きる確率の高い時間帯・その時に居る場所について検討してみたいと思います。

地震の起こりやすい時間帯と時期の検討

検討対象とするデータ

今回、データソースとして気象庁のサイトにある「震度データベース検索」から過去に起きた地震の情報を参考にします。

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気象庁|震度データベース検索

検索条件

期間は全期間(1923/01/01~現在)

震度は6弱以上とします。*

*6弱以上としたのは実際に地震による被害が出るのが6弱以上だからです。*1

検索結果

震度6弱以上は全部で68地震ヒットしました今回はこのデータを元に地震発生の時間帯について検討していきます。 

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地震の発生時間帯を調べる

 まず、1時間刻みでの地震発生回数のグラフを出してみます。

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これを見ると、2時台の発生が0回であること、6~9時台・12~13時台・19時~20時台の発生が少ないという傾向が分かります。

これだけを見ると、地震の発生に時間帯ごとの傾向が有ると言い切ることも、無いと言い切ることも出来ないという感じです。

時間帯別の居場所の検討

次に「一週間の中で、その時間帯に自分が何処にいるのか」について検討してみます。

以下の表は「月~金、9時~17時」のスケジュールで働いている人を想定した表です。

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居場所 時間
自宅 118
通勤時間 10
職場 40

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図にすると、職場に居る時間や通勤している時間より圧倒的に自宅に居る時間が長い(全体の70%)ことが分かります

居場所別の発生時間帯割合を検討

更に、一週間における居場所と先程の時間別震度6弱以上の地震発生回数を計算すると以下になります。

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発生回数を合わせて検討すると若干確率は下がりましたが、それでも一番地震に遭遇する確率が高いのは自宅という結果になりました。

結論

震度6弱以上の地震に遭遇する確率が最も高いのは自宅に居る時

考察

今回の検討では自宅に居る時に地震が起きる確率が最も高いという結果になりましたが、その理由は一週間における時間帯別居場所の検討で挙げたように、単純に自宅に居る時間(フリータイム)が最も長いからです。

今回の結果から、自宅での防災対策を優先的に行った方が効果的ということが考えられます。

検討の限界

今回の検討では土日の外出をカウントしていませんので、土日にキャンプなどで外出することが多い人は外出先での防災対策も考えた方がよいかもしれません。

また病院に勤務する医師の様に、職場にいる時間の方が長い人の場合は、職場での防災対策・防災グッズの備蓄を考えた方がよいかもしれません。

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備考

地震の発生の時間帯に傾向が有るのか無いのかについては、ネットで検索すると無い説の方が多数派みたいです。

過去の地震発生データを見ると確かに時間帯別に刻んだ地震発生頻度は均一ではないですが、それが偶然そうなっているだけなのか、背後に何らかのメカニズムがあるのかについては現在のところ少なくとも明確にはなっていない様です。

つまり有るか無いか分からないということです

 唯一関係がありそうだと思ったのが月の満ち引きが及ぼす影響ですが、大きい地震に関してはあまり関係していなさそうです。

地震と月の満ち引き(月齢)が関係しているのか。データが少なくて相関係数が高くありませんが、プレートテクトニクス由来の地震以外の、比較的浅い地震は月齢と相関がありそうです。月齢から浅い地震を予測するのは可能かもしれません。

北海道近郊の地震観察状況(2011年3月-2016年11月)

 

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