防災対策ブログ

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今更学ぶ「災害の種類」と「それぞれへ準備と対策」

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災害には種類がある

防災対策考える上でまず基本的に考えなければならないのは、どの様な災害を想定するのか?ということです。

そこで今回は災害の種類について紹介し、それぞれへの準備と対策について考えます。

自然災害と人為的災害

  自然災害 人為的災害
地震(M6以上) 気象災害 噴火 事故 テロ
発生頻度 少ない 多い ごく稀 ごく稀
被害の大きさ 中~特大 小~大 大~特大 小~大 小~大
予測可能性 難しい 易しい 易しい 難しい 難しい
インフラへの影響 家屋の倒壊
停電
断水
交通障害
停電
交通障害
家屋の損傷
火山灰による被害
家屋の損傷
交通障害 交通障害

 

災害は地震や台風といった「自然災害」と、事故やテロといった「人為的災害」に分けられます。

このうち、発生頻度が低く被害も限定的な人為的災害については主に行政の専門家がリスクを検討し対策を行っています。また一般の個人が対策を行うことも難しいです。

一方、被害が広域に及ぶ自然災害については住民一人ひとりの対策と準備が必要とされています。 

自然災害

「地震」について

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被害の規模

災害と言えば地震をイメージする人がほとんどかと思います。近年の大地震では、1995年の阪神淡路大震災では死者・行方不明者6,437人、大津波を伴った2011年東日本大震災では死者・行方不明者22,199人もの被害が生じ、地震は他の災害に比べても圧倒的な被害規模と言えます。 

図録▽自然災害による死者・行方不明者数の推移

地震の発生頻度

自分が住んでいる場所で大地震が起こる確率は低いと思うかもしれませんが、複数の大陸プレートがぶつかり合う日本では世界の地震の約2割が発生しており、日本全体で見れば毎年の様にM6.0以上の地震が起きています。

地震の予測可能性

残念ながら現時点では地震の厳密な予測は実現されていません。しかし、過去の地震発生頻度や地震活動に基づく大雑把な地震発生確率は専門家が検討し一般に公表されています。

全国地震動予測地図2018年版 | 地震本部 

しかし数秒前の「速報」は可能

 しかし、地震発生の際により早く伝わるP波を利用した緊急地震速報システムは技術と確立していますので、数秒後に到達する地震については事前に知ることができます。たった数秒で出来ることは限られているかもしれませんが、数秒でもできる備えがあります。 

www.data.jma.go.jp

 地震に対する備え

地震に対する備えとしては、まず知識として情報を集めることが挙げられます。防災対策に関する情報源はたくさんありますが、まずは最近の情報をキャッチする体制を作ることが大事です。その中でもスマホで手軽に利用できるツイッターで防災関係のアカウントをフォローしておくことは特におすすめです

www.bousaiblog.jp

次に物理的に防災グッズを揃えることが挙げられます。知識があっても「物」が無ければ乗り切れない場面は必ずあります。地震の防災を考える上では、3日間をなんとか自力で生き残ることを目安に準備をしておくことが必要とされています。

www.bousaiblog.jp

「気象災害」について

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気象災害の規模

気象災害に含まれるものとしては台風、豪雨、大雪などがあります。近年の気象災害の特徴としては、これまでに気象災害があまり起きていなかった準備ができていない地域で発生し、甚大な被害が起きるというパターンがあります。この背景には地球温暖化による気候変動が影響しており、今後も警戒が必要です。

気象災害の発生頻度

気象災害の発生頻度は他の災害と比べても多いと言えます。台風の様に毎年やってくるものでは程度の差こそあれ毎年死傷者を出しています。気象災害の発生頻度の高さを考えると、気象災害については対策を行うことの費用対効果が高いことが分かります。

気象災害の予測について

多くの気象災害は天気予報によって事前予測可能です。台風は発生の段階から追跡されており、少なくとも前日までには逸れるか直撃するかは分かります。

tenki.jp

気象災害に対する備え

気象災害に対する備えとしては、気象災害で起こる可能性のある停電に備え、モバイルバッテリーなどの電源を確保しておくことや、交通障害による流通ストップに備えて食料などの生活必需品を事前にストックしておくことが特に大事です。

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「噴火」について

噴火の影響規模と頻度

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火山の噴火も歴史を通してみれば日本ではメジャーな災害と言えます。有名どころで言えば1991年の雲仙岳噴火では死者43名・行方不明者3名の被害をだし、2014年の御嶽山噴火では登山者を中心に58人が亡くなっています。

噴火による火砕流などの直接的被害を受ける地域はそれほど広くありませんが、一方で火山灰による農業生産や流通への影響は甚大です。1707年に起きた富士山の噴火では直接的な死者は記録されていないものの、火山灰が関東一円に降り注ぎ農業に大打撃を与えました。

宝永大噴火 - Wikipedia 

普通に生活していて噴火に遭遇する確率はかなり低いといえますが、10年に1度ぐらいの頻度でそれなりの規模の噴火は起きています。

また、日本では約7000年から1万年に1回程度の頻度で破局噴火と呼ばれる超大規模な噴火が起きており前回の発生から7300年が経過していますので、確率はとても低いですが、火山噴火によって国が滅びるレベルの被害が生じる可能性はあります

「噴火すれば最悪1億人が死亡と想定」 : 九州南方にある鬼界カルデラの活動の徴候の報道から再び「破局噴火の時代」をおもう - In Deep 

噴火の予測について

噴火の可能性が高い活火山については国が活動を監視し、噴火警戒レベル情報を発信しています。

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画像引用元:気象庁|噴火警戒レベルの説明

過去の多くの火山噴火では予兆現象が確認されており、火山はいきなり噴火するというよりかは、なんらかの異変があった上で噴火に至っているということが分かります。

噴火に対する備え

噴火は突然起きる現象ではなく事前の兆候が必ずあります。また国や自治体は噴火の可能性が高い活火山を監視し、噴火警戒レベルを発表していますのでその情報を逃さずキャッチできる様にしておきましょう。

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火山登山者向けの情報提供ページ

噴火については、活火山の近くに住んでいる人以外は危ない時は近寄らないということが最大の対策となると思います。

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人的災害

「事故」について

事故による被害規模

事故の種類にもよりますが、事故の被害規模は他の災害に比べれば局所的で限定的です。災害と呼ばれる様な事故としてはJR福知山線脱線事故明石花火大会歩道橋事故などが挙げられます。

 事故の頻度

災害と呼ばれるレベルの事故に遭遇する確率はかなり低いと言えます。

Category:日本の人的災害 - Wikipedia

 事故に対する備え

事故の特徴としては予想が付かないということが挙げられます。普段からの心構え、危機の予兆を見逃さない観察力と咄嗟の回避能力が重要だと思われます。

「テロ」について

テロによる被害規模と頻度

テロの被害規模はケースバイケースと言えます。2001年9.11アメリカ同時多発テロ事件では2996人の死者と6291人以上の負傷者が生じています。

テロは世界ではメジャーであるものの、地下鉄サリン事件以降は日本では災害というレベルのテロはあまり発生していません。

テロに対する備え

発生が予期できないテロに対して備えることは難しいといえます。

ただしテロに遭遇する確率が高い海外へ渡航するときには、外務省や大使館のサイトから事前に情報を調べて、場合によっては渡航を控えるか、自分自身の安全を確保できるようにセキュリティをしっかり準備して向かいましょう。

www.anzen.mofa.go.jp

まとめ

災害の種類について「自然災害」と「人的災害」に分けて、それぞれ被害の規模・特徴、発生頻度、災害に対する備えを紹介しました

色々と挙げましたが、やはり警戒が必要で対策が有効となるのは「地震」と「気象災害」です。

防災対策を考える上で、自分が想定する災害の種類を意識しつつ有効な対策を考えていきましょう。